機能性フィルム
2024.03.28
通気性PEフィルムのご紹介~脱気機能付き特殊フィルム~
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内部で揮発性のある製品を包装するならコレ!
当社が扱うフィルムは、内部に原材料を包み、外部からの影響を避け、輸送を行う目的で使用されます。
フィルムにより梱包することで気密性を持たせることができるため、輸送中などに虫やほこりなどの異物混入は避けることができます。
一方で、発泡スチロールの原材料シートなど輸送過程で加工時に製品内部に混入していたガスが漏れることでフィルムが膨張し、破れるといったことも発生してしまいます。そこでお客様に提案しているのが、フィルムに微孔を付けることで通気性を付加したフィルムです。
本フィルムを用いることで内部でガスが発生する製品の輸送包装時におけるトラブル解消が可能で、さらに帯電防止性を付加したPEフィルムに微孔加工をしているのでゴミ・ホコリの袋への付着も防止しています。
当社のフィルムは製袋をした状態でお納めすることが可能ですが、フィルムロールとしてお納めし、お客様の工場内で自動機を活用し、自動包装を行うフィルムとして活用いただくことも可能です。
通気性フィルムのサイズ・加工形状限界
当社では通気性フィルムとしての機能を持たせるために微孔加工を行うための専用設備を導入いたしました。フィルムの素材としてはHDPE、LLDPEがあり、材質によって孔のピッチならびに、フィルムの適応サイズが異なります。下記図表に示します。また、孔ピッチについては間隔の形状がわずかに異なるため、上記イラストにて形状をご紹介いたします。
1.微孔ピッチ・適応サイズ
素材 | 針間隔㎜ | 間隔形状 | 適応サイズ㎜(仕上サイズ) | |
① | HDPE | 15 | □ | 700~1,100 |
② | HDPE | 30 | ◇ | 1,500~2,350 |
③ | LLDPE | 30 | □ | 600~1,100 |
④ | LLDPE | 20 | □ | 350~1,000 |
2.加工可能なシートの形状について
片開きシート
両開きシート
観音開きシート
ガゼット観音開きシート
微孔加工ができるため汚れ・ごみ・虫の侵入・混入を回避できる!
通気性フィルムは脱気機能があるため、様々な用途が想定されますが、よくご質問をいただくこととして、微孔加工をしたことで穴から異物が混入してこないか?という点です。
食品の製造工程においては、陽圧環境などを整備することで外部からの異物混入を防止する対策が取られていますが、搬送・輸送時にフィルムを介して異物が混入しては意味がありません。
当社では、フィルムの製造工程において陽圧環境で成形することで異物混入の防止策を講じており、さらに微孔サイズも写真の通り非常に小さいので、虫・ホコリなどの混入を防止することができています。